消防設備:非常放送設備の結線放送 | 明治システムエンジニアリング株式会社(MSE Co.,Ltd.)

消防設備 非常放送設備の結線方法

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最近工事の時の説明があり、非常放送の理解の一員になればと製作したものです。

建物音響設備で複雑な部類に入ると思う非常放送設備における3線引、ATT(アッテネータ)ありの回路です。

※3線引とは、業務放送と非常放送を兼ねた放送設備において、業務放送時に操作できるアッテネータ(音量調節器)がOFFになっていても、非常放送時に鳴動できるようにするためのケーブル敷設・結線方法で、消防用設備に分類されます。

まず、非常放送には前提条件があります。

1.非常放送時には、アッテネータが0でもスピーカが鳴動しなければならない。
2.非常放送時には、アッテネータがどの位置にあってもスピーカが鳴動しなければならない。
3.3線引の場合、通常放送時、R(緊急)回線はC(コモン・コールド)とショートしている。
4.3線引の場合、非常放送時、R(緊急)回線はN(ホット)とショートしている。

以下メーカーから出ている図面です。
3線式配線

通常放送、非常放送

この上図で説明していたのですが、実際の結線方法がわからないというクレームがありました。

なので、5回線用非常放送設備を例に簡単な回路図を作ってみました。

2線式や3線式、ATT、壁ATTなどいろいろな繋ぎかたありますので、ご参考になれば。


非常放送

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